セルローズファイバーの特徴

セルローズファイバーの特徴

  • 難燃
  • 防カビ・防虫
  • 調湿
  • 結露防止
  • 安全
  • 吸音・遮音
燃えづらい・有害なガスを出さない
セルローズファイバーはホウ酸を添加することにより、難燃性で延焼しにくい断熱材です。また燃えても有害なガスを発生させません。
断熱性も調湿性にも優れています
断熱材に小さな隙間があると、その部分だけ冷やされたり暖められたりします。この室内との温度差が、結露の原因。セルローズファイバーは隙間なく施工することはもちろん、セルローズが透湿性・吸放湿性を持つ、結露にとても強い断熱材です。
吸音・遮音性能
セルローズファイバーは、繊維ひとつひとつに空気を含んでいて、この厚い空気の層が、音を吸収し、伝えにくくする性能を持っています。
人体に安全な性質
セルローズファイバーには、ホウ酸が添加されています。殺菌剤として使用されるホウ酸ですが、その毒性は低く、人体への蓄積・残留はほとんどありません。

こんなにもメリットが多い!その他断熱材との比較

断熱材 素材・工法 メリット デメリット
セルローズファイバー 素材:新聞紙、ホウ酸
工法:現場重鎮方法(乾式)
工法:現場吹き込み方式(湿式)
  • 断熱性能が低下しない。
  • 吸音性、遮音性が他の断熱材と比べ、著しく高い
  • 木質繊維のため、吸湿、放湿効果を有し、壁内結露しにくい
  • ホウ酸による防錆、防虫、防カビなど他の断熱材にはない効果が複数ある
  • 費用が高い
  • 他の断熱工事より時間がかかる。
  • 性能を十分に発揮させる為には施工者の高い技術が必要
  • 施工後の配線、配管作業が困難
  • 施工不良の場合、断熱材が徐々に沈下していく
軟質ウレタンフォーム
(ノンフロン発砲系)
素材:水、ウレタン
工法:現場発泡吹き付け方法
  • 吹き込み箇所に合わせて、発砲・形成されるので、隙間が生じにくい
  • 高気密なので、壁内結露しにくい
  • 防水効果がある
  • 経年変化による建物の変形(割れや曲がり)に追従
  • 外壁側の透湿防水シートに直接吹き付けるとその性能を損なう
  • 火災時に燃焼する
  • 断熱材自体に吸音性はない
  • 機密性が高いため、遮音効果は高い
  • 費用が高い
硬質ウレタンフォーム
(ノンフロン発砲系)
素材:水、ウレタン
工法:現場発泡吹き付け方法
  • 吹き込み箇所に合わせて、発砲・形成されるので、隙間が生じにくい
  • 高気密なので、壁内結露しにくい
  • 防水効果がある
  • 外壁側の透湿防水シートに直接吹き付けるとその性能を損なう
  • 火災時に燃焼する
  • 断熱材自体に吸音性はない
  • 機密性が高いため、遮音効果は高い
  • 経年劣化により、ひび割れが起こることがある
ロックウール 素材:鉱物繊維(人工)
工法:外張り方式(吹き付けも可能)
  • 成形品の場合は施工が容易
  • 比較的安価
  • 耐熱性能が高い
  • 充填、発砲方式と比べ隙間が生じやすい
  • 壁内結露しやすい
  • 経年劣化する
  • 成形品に用いられる接着剤が火災時にホルムアルテヒドを生成する
  • 圧縮復元率が極めて低い
グラスウール 素材:ガラス繊維(綿状)
工法:外張り方式
  • 費用が最も安い
  • 施工が容易
  • 不燃材料
  • 充填、発砲方式と比べ隙間が生じやすい
  • 壁内結露しやすい
  • 経年劣化する
  • 成形品に用いられる接着剤が火災時にホルムアルテヒドを生成する
  断熱

気密
遮音 吸音 調湿 防水 防錆 防虫
カビ
安全性能(築後)
セールローズ
ファイバー
ウレタン
フォーム
※火災時燃焼の恐れ
ロックウォール ※接着剤がホルムアルデビドを作成
グラスウール ※接着剤がホルムアルデビドを作成

POINT

セルローズファイバー以外の断熱材は、防虫効果がないためシロアリの構造材への侵入及び繁殖を許します。

セルローズファイバーは
アメリカでシェアNo.1

日本ではあまりなじみのないセルローズファイバー断熱材ですが、アメリカでは何とシェアNo.1の断熱材なのです。

断熱性能もさることながら、優れた防音性を備えたセルローズファイバー断熱材は空港付近の住宅には必ずと言っていいほど使用されています。訴訟大国としても知られるアメリカでシェアを勝ち取っているということは、信頼性のおける断熱材と言えます。また、ドイツなどのヨーロッパ諸国にもコストパフォーマンスの高い断熱材として評価をされています。

ヨーロッパ諸国は日本よりも厳しいエコロジー基準などがあることで有名ですので、そこで評価されるセルローズファイバーは世界基準の断熱材ということが言えます。

そして、アメリカとヨーロッパの家づくりに関して言えることは、日本の住宅寿命よりも2倍以上長いということです。日本の家の寿命が25年程度なのに対し、アメリカ55年、ヨーロッパのイギリスにいたっては77年もの長寿命な家づくりを行っています。その国々に使われている断熱材、セルローズファイバーは長寿命住宅の役割を担う要かもしれません。